英語には時間に関するイディオムがたくさんあります。いくつか見てみましょう。
「Up to date」は最新の事実、情報、技術などを意味します。また「流行の」や「今風の」といった意味でも使われます。 I’ve just got a new phone. It’s really up to date. 新しい電話を買ったの。最新モデルよ。 「Out of date」は古くてもう役に立たない、または正確でないことを意味します。 Her computer is so out of date. She still uses Windows 95! * 彼女のコンピュータはものすごい旧式。まだWindows 95を使っているのよ! 同じような表現に「seen better days」があります。これは古くて以前のようには機能していないものを意味します。 My laptop has seen better days. 私のノートパソコンは古くなってもう使い物にならない。 昔のことに関連した別の表現として「to make up for lost time」もあります。以前には機会がなくてできなかったことを今やっているという意味です。 Now Johnny’s leg is better, he’s really making up for lost time with his football practice. ジョニーは脚もよくなり、遅れを取り戻そうとして懸命にサッカーの練習をしている。 「for the time being」は一時的なことを意味します。 You can sleep in here for the time being until your room is ready. お部屋の用意ができるまで、しばらくこちらでお休みください。 「like there’s no tomorrow」とは将来のことを考えずすばやく精力的に行動することをいいます。 She spends money like there’s no tomorrow. 彼女は将来のことを考えずに金を使っている。 「the shape of things to come」とは将来人気が出そうなものを暗示していることをいいます。 Electric cars are the shape of things to come. 電気自動車はこれからの時代を暗示している。 「a sign of the times」とは人間や社会の現状の表れを意味します。多くの場合、否定的な意味合いで使用されます。 It’s a sign of the times that there was so much play-acting by players in the World Cup. ワールドカップで選手の芝居じみた振る舞いが多かったことは時代の特徴を示している。 「early days yet」は勝敗を決める、または見分けるには早すぎることを意味します。 Chelsea are losing 1-0 but it’s early days yet. チェルシーは1対0で負けているが、まだどうなるか分からない。 「only a matter of time」は何かが起こるのは間違いないが、それがいつか分からないことを意味します。 It’s only a matter of time before we get a new Prime Minister. 新しい首相が誕生するのは時間の問題だ。 「Once in a blue moon」とはごく稀にしか起こらないことを意味します。 Earthquakes in Britain happen once in a blue moon. ** 英国では地震はごく稀にしか発生しない。 「from time to time」とは何かがときどき起こるものの、定期的には起こらないことを意味します。 I visit my old friend Susan from time to time. 私は時々、古い友人のスーザンを訪ねます。 「time out of mind」と「time immemorial」には、人の記憶にも記録にもないという同じような意味があります(必ずしも文字通りの意味とは限りません)。 Eagles have lived on that cliff since time out of mind. ワシははるか昔からあの断崖に住んでいる。 I have loved that song since time immemorial. ずっと昔からあの歌が好きでした。 「call it a day」とは何かを、多くの場合、仕事を終わりにすることを意味します。 It’s after six o’clock, let’s call it a day and go home. もう6時を回っている。今日はこれで終わりにして帰ろう。 「the crack of dawn」とは朝の非常に早いことを意味します。 When we go fishing we get up at the crack of dawn. 釣りに行くときは朝早く起きる。 ではこの辺で「call it a day」にしましょう。皆さんが「make up for lost time」して、「up-to-date」のイディオムを練習されることを願っています。「like there’s no tomorrow」のつもりで練習してくださいね。 *注1:これらの表現は両方とも、up-to-date、out-of-dateといったようにハイフンを使って書かれる場合があります。関連する表現として、何かを「to update」(最新にする、更新する)とか「outdated」(時代遅れ)が挙げられます。 **注2:時として、イディオムは比較的狭い地域の人々にしか知られていない場合があります。「once every Preston Guild」という表現には同じような意味があり、英国のランカシャー、プレストンで20年に1回開かれる祭りのことを言います。この表現はロンドン市民には何の意味もないかもしれません。 |
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7月 2022
筆者Jeff |