今年のプレミアリーグは本当に素晴らしかったです。レフト、ライト、センターの各ポジションで記録が破られ、また、監督の交代も激しかったです。
優勝したマンチェスター・シティから見ていきましょう。ペップ・グアルディオラ監督は欧州一、あるいは世界一とも言われる評判どおりの働きで、最強のサイドを築き上げました。記録を見てください。38試合中32試合で勝利し、引き分けが4試合、負けたのは2試合のみでした。106ゴールという信じられないような得点を挙げ、許したゴールはわずか27で、得失点差は+79でした。総ポイントは過去最高の100ポイントで、この記録は今後しばらくどのチームも並ぶことはできないでしょう。何よりも素晴らしいのは、マンチェスター・シティのプレーにはスタイルがあり美しく、観ていてワクワクするチームであることです。ケビン・デ・ブライネ選手のパスは格別で、フィールド内のどこにいる選手にでもパスできるようでした。 2位争いはマンチェスター・ユナイテッド、トッテナム・ホットスパー、リバプールの3チームによる争いでした。常に接戦でしたが、マンチェスター・ユナイテッドが持ちこたえ、68ゴール・81ポイントで準優勝を勝ち取りました。印象的だったのは、エティハド・スタジアムでマンチェスター・シティを破った試合です。前半2対0で負けていましたが、後半に猛反撃に出て、2対3で逆転勝ちを収めました。この試合で最も輝いていたのはポール・ポグバ選手でした。リバプールは、複数の素晴らしい試合や84という2番目に多いゴール数にもかかわらず、スパーズにわずか2ポイント差で4位に終わりました。 一方、今季一部リーグに昇格した3チームは、そのうち少なくとも2チームはまたすぐに下部リーグに降格になると予想されていましたが、3チームとも一部リーグ残留を決めました。しかし、すべてのチームが幸運なわけではありません。スウォンジー・シティ、ストーク・シティ、ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンが降格となりました。 ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンは4人の監督が指揮を執りました。トニー・ピューリス監督(12試合)、アラン・パーデュー監督(18試合)、ゲイリー・メグソン監督(2試合)、ダレン・ムーア監督(6試合)で、終盤に成績が改善したものの、31ポイントで最下位に終わり、残留に5ポイント足りませんでした。 今シーズンの最大の話題の一つは、アーセン・ベンゲル監督が22シーズン指揮をとったアーセナルの監督を退いたことでした。プレミアリーグの監督の任期は平均2シーズン未満なので、22シーズンというのは驚くべき記録です。1996年にベンゲル監督がイギリスにやってきた時、イギリスのサッカー界には外国人監督はあまり多くありませんでした。彼の試合についての考え方は革命的で、皆の試合に対する認識が変わりました。選手のトレーニング、食事、スカウトに対する考え方をイギリスサッカー界全体が取り入れました。ベンゲル監督の影響はいくら誇張してもし過ぎることはありません。ベンゲル監督が勝者であるため、人々は耳を傾けました。イギリスにやって来てから2年後、彼はプレミアリーグとFAカップのダブルタイトルを獲得しました。アーセナルはベンゲル監督の下で、全部でプレミアリーグのタイトル3回、FAカップのタイトル7回、チャリティー・シールド7回を獲得しました。ベンゲル監督が率いた2003-2004シーズンのチーム“the Invincibles(無敵のチーム)”はシーズンを通して無敗で、永遠に人々の記憶に残ることでしょう。ベンゲル監督の指揮の下、アーセナルはスタイリッシュかつ優雅な攻撃的サッカーを展開し、それを観るのは毎回と言っていいほど喜びでした。 最後に、私の故郷のチーム、バーンリーに「おめでとう」と言いたいです。今シーズンで降格になるだろうという複数の予想にもかかわらず、バーンリーはエヴァートンよりも5ポイント多い54ポイントを獲得し7位でシーズンを終えました。これは小さな町のチームとしては素晴らしい成績で、しかも、来年はヨーロッパリーグでプレーすることになります。普段は上位6チームがヨーロッパリーグに出場しますが、“ビッグ6”のうちの2チームがFAカップの決勝で対戦し、優勝したチェルシーがすでにヨーロッパリーグの出場権を獲得しているため、枠が一つ空いたのです。来シーズン、バーンリーは51年ぶりにヨーロッパリーグで戦います。人口73,000人の町としては上出来です! |
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7月 2022
筆者Jeff |