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Aspects of language and culture, by Jeff
~言葉と文化のとらえ方~

第34回  ネイティブスピーカーも間違える?(パート2)

6/7/2010

 
前回はネイティブスピーカーが話す際の間違いを見てみました。今回は書く際の間違いについて見ていきましょう。
 
書いた場合の間違いは話す場合より多く様々なところで見られます。間違いが多いものとして、ウェブページや電子メール、チャットが挙げられます。時には新聞でさえ間違っています。普通、本や雑誌、広告、官庁出版物に間違いがあるとは思いませんよね。ですが、実際はよくあることなのです。
 
間違いには文法的な誤りやスペルミス、句読点の間違いがあります。間違いが起きる理由として、文法知識の欠如、怠慢、タイプミスなどが挙げられます。
 
あちこちでよく見られる間違いに、アポストロフィの位置があります。アポストロフィの正しい使い方を知らない人が多いことには本当にびっくりします。たとえば八百屋の店先に「apples and pears」ではなく、「apple’sとpear’s」と書いた張り紙を見かけることがあります。所有代名詞「its」の代わりに「it’s」を使うのもよくある間違いです。さらに「their」や「they’re」ではなく「there」が、「you’re」ではなく「your」が使われることも少なくありません。
 
正しい位置にコンマを打つことも大事です。正しい句読点に関する面白い手引書、リン・トラスの『Eats, Shoots and Leaves 』にはこんなジョークが載っています。
 
パンダがカフェに入ってきました。サンドイッチを注文して食べた後、銃を取り出して天井に向けて2発発砲しました。
出口に向かうパンダに「どうしてそんなことをするんだい?」と面食らったウェイターが尋ねました。
パンダはとんでもない位置に句読点がついた野生動物の解説書を取り出し、振り向きざまにウェイターに放ってよこしました。
「僕はパンダだからね」と入口でパンダが言いました。「それを読んでみてよ」
ウェイターは該当の項目を開くと、そこにある説明を読んで納得しました。
 
Panda. Large, black-and-white bear-like mammal, native to China. Eats, shoots and leaves
パンダ:白と黒の体毛をした熊に似た大型の哺乳類。中国に生息している。食べて、撃って、立ち去る。
 
これはもちろん「Eats Shoots and Leaves(芽や葉を食べる)」と読むべきです。しかし、変なところにコンマがあるため、まったく違う意味になってしまいました。
 
ウェブにはこうした間違いがたくさんあります。タイプミスと思えるものもあれば、文法やスペルの無知を露呈しているものもあります。
 
もう一つ間違いが多いのはメールです。ここでも単なる怠慢による間違いがたくさんあります。たとえば「I」の代わりに「i」を使うといった横着な使い方をする人もいます。ですが、たいていはやはり知識不足が原因のようです。
 
他に間違いが多いのはチャットです。ここでの間違いはほとんどの場合、うっかりによるものです。キーボードを素早く叩いてエンターキーを押した後、表示されて初めて間違いに気づきます。時には、ここでも怠慢による間違いがあります。たとえば「there」とタイプするほうが「they’re」より簡単で楽だといったものです。
 
時には新聞にも間違いが見られます。数年前、権威あるイギリスの新聞『ガーディアン』紙(The Guardian)はいくつも誤植があったせいで酷評されました。あまりに多いので、風刺雑誌『プライベートアイ』は『ガーディアン』紙を『The Grauniad』(Guardianの文字を並び替えたもの。自らの新聞名すら誤植するという揶揄)と呼び始めました。実際、この新聞は一度、自らの新聞名のスペルを「The Gaurdian」と間違えたことがありました。こうした間違いは現在の印刷方法やスペルチェックのおかげで少なくなっています。
 
そこで私たちです。ネイティブスピーカーも書く際には多くの間違いをします。仮にみなさんが間違っても、今後はもう少し気楽に考えてください。間違いを避けるには常にスペルチェッカーを使うことです。中には電子メールプログラムが内蔵されているものもあります。次に書いたものを丁寧に読み直すことが重要ですからね。
 
頑張ってください。

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    筆者

    Jeff
    イギリス、ランカシャー出身。1992年からYTBのエディターとして活躍。その他にも大阪大学、関西大学、大阪外語大学で教壇に立っている。大阪在住。

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