皆さんはアーサー王と円卓の騎士というのを聞いたことはありますか? アーサー王の伝説的な功績は中世から現代に至るまで物語の語り手にインスピレーションを与えています。アーサー王は5世紀後半および6世紀前半の侵略者であるアングロサクソン人との闘いにおいてブリトン人の王でした。歴史家のほとんどは、アーサー王は歴史上の人物ではなく、アーサー王の話の細かい部分は主に民間伝承から成っており文学的な創造物であるという意見で一致しています。アーサー王伝説は画家やデザイナーによるラファエル前派ムーブメントでも人気のテーマでした。 最初のアーサー王の物語はウェールズやブレトン(フランス北部)が発祥です。これらの地域の人々はいずれもケルト人でお互いの言葉を理解することができました。アーサー王は12世紀にジェフリー・オブ・モンマスが『ブリタニア列王史』を書いてから人気が広まりました。物語の重要なパートをいくつか見てみましょう。 【アーサー】 物語の中でアーサーはアングロサクソン人と戦い、その後多くのヨーロッパの国々を征服した偉大な騎士として描かれています。また、アーサーはドラゴン、巨人、魔女などの超自然的な生き物とも戦いました。アーサーの魔法の剣はエクスカリバーと呼ばれ、王妃はグィネヴィアといいました。 【円卓】 アーサーのキャメロット城では騎士が円卓を囲んで座り、皆が平等であることを表していました。騎士の数は12人から100人以上まで様々です。 【エクスカリバー】 アーサーがどのように魔法の剣を手に入れたかについては二つのバージョンがあります。一つでは、剣は岩に刺さっており、マーリン(魔法使い)は「剣を岩から抜くことができた者が真の王である」と言いました。多くの貴族が剣を抜こうと試みましたが、抜くことができず、まだティーンエージャーであったアーサーがいとも簡単に剣を引き抜き、王として認められるのです。 もう一つのバージョンでは、(エクスカリバーと呼ばれることもあれば、呼ばれないこともある)剣は湖の貴婦人によってアーサーに与えられます。このバージョンでは、剣は湖の水面から現れた貴婦人が持っています。貴婦人は“恩恵を施してくれたら”(のちに願いを聞いてくれたら)剣をアーサーに与えると言いました。 【マーリン】 マーリンは超自然的な力を持つ妖精または魔法使いでした。彼はアーサーにとって助言者かつ指導者でした。マーリンは姿を自在に変えることができ、また過去や未来を見る能力も持っていました。マーリンの死については多くのバージョンがありますが、ほとんどが美しい若い女性に関連しています。 【騎士】 アーサーの数々の物語には多くの有名な騎士が出てきます。ランスロット、ガウェイン、パーシヴァル、トリスタン、そして、彼らすべての中で最も完璧な騎士とされるガラハッドなどです。 【ランスロットとグィネヴィア王妃】 湖の騎士ランスロットはアーサー王の一番の従者であり最も優れた騎士の一人でした。ランスロットとグィネヴィア王妃の不倫が発覚したことにより内戦が引き起こされ、その戦いでアーサーは死に、彼の王国は終わりを告げました。 ああ、なんという物語でしょう!もし興味があれば本、映画(2004年)、日本のテレビアニメ(1979~1980)を探してみましょう。 |
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7月 2022
筆者Jeff |