Modal(法動詞)とは英語でよく使用される助動詞です。ゲルマン語ではよく使われますが、日本語にはみられません。そのため英語を勉強している人が正しく使えなかったり、まったく使わないようにしたりすることがあります。しかし、モーダルをうまく使えば、みなさんの英語がぐんとよく聞こえて、分かりやすくなります。
まずは、基本的なことをチェックして、それからそうした動詞が何かを依頼をするときにどのように使われているのか見てみましょう。 モーダルは非常によく使われていて、さまざまな意味を表します。モーダルとしては「can、could、will、would、may、might、must、shall、should、ought to」が挙げられます。これらは、許可や拒絶、義務や禁止、意欲、能力、提案や必要性、約束、意志を表します。こうした語はすべて、確実性や見込み、可能性をさまざまな度合で表します。 モーダルには次のような特徴があります。三人称の語尾につく「s」はありません。質問文で使う「do/does」、否定文の「don’t/doesn’t」もありません。モーダルの後には「to」のない不定詞(「ought to」を除いて)が来ます。過去形も「-ing」の語尾変化もありません。 上記のモーダルはすべて要求やお願いする際に使用できます。日常的に頼みごとをする例をいくつか見てみましょう。 I can swim. (泳げます) 能力を表しています。 Can you swim? (泳げますか?) 能力についての質問です。 Can you tell me the time? (時間を教えてくれますか?) 上の文と構造が似ていますが実際には1日の時間を尋ねています。 「can」は能力の判断に使用されることもありますが、それよりよく使用されるのが依頼するときです。実際の意味は文脈によって決まります。もう少し例を挙げましょう。 Can you give me a lift? (同乗させてもらえない?) (送って欲しい) Can your son be on time tomorrow? (息子さんは明日、時間通りに来られますか?) (遅れないように。今日は遅刻しました) Can’t you be here on time tomorrow? (明日、ここに時間通りに来られませんか?) (遅れないように。今日は遅刻しました) Can they be here by seven? (その人たちは7時までにここに来られますか?) 7時までに来て欲しいとお願いする場合もあれば、7時までに来ることができるかという質問の場合もあります。どちらになるかは文脈で決まります。 「can、could」と「may」は許可を求めるときに使用できます。 Can I go home now? (もう家に帰ってもいいですか?) Could I go home now? (もう家に帰ってもいいでしょうか?) May I go home now? (もう家に帰ってもよろしいですか?) これらはすべてその場を離れる許可を求めていて、順に丁寧さが増しています。 Might I go home now? (もう家に帰らせていただいてもよろしいでしょうか?) これも許可を求めるものですが、許可されるかどうかは不確実な度合が高いといえます。 「shall」も何かを申し出るときに使用されます。 Shall I cook dinner? (食事を作りましょうか?) Shall we dance? (踊りましょうか?) 「could」と「would」は多くの場合、丁寧な依頼時に使用されます。丁寧さの度合いはほぼ同程度と考えられていますが、「would」のほうがいくぶん丁寧といえます。 Could you lend me your car? (車を貸してくれませんか?) Would you lend me your car? (車を貸していただけませんか?) 注意して欲しいのは、これらの語はそっくりそのまま置き換えるができないということです。 Could I borrow your car? (お車をお借りできますか?) は上記と同じ意味になりますが、Would I borrow your car? (車を借りることになるだろうか?) は違います。 この場合、話し手は将来どうするか自分自身に問いかけているのです。 「would you」を使った言い方は、依頼時に必要な丁寧さという点ではほぼ同じですが、さらに丁寧な表現になります。 Would you be kind enough to pass the salt? (塩を取っていただけませんか?) とても丁寧で知らない人に対して使用します。 I wonder if you would be kind enough to stop standing on my toes. (よろしければつま先を踏むのを止めていただけないでしょうか?) 非常に丁寧です。 このレベルの丁寧さは稀にしか使われません。またある程度の皮肉が込められていることにも注意してください。上記の話し手はおそらく誰かに足を踏まれていることにものすごく腹を立てていて、そのことを伝えようと極端に丁寧な言葉を使っています。 以上がお願いをするときのモーダルの使い方です。使い方を練習して、自分なりの言い方を工夫すると英語が一段と自然で生きたものになりますよ。 コメントの受け付けは終了しました。
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7月 2022
筆者Jeff |