繰り返しチェックする
間違えることはとても簡単ですが、誤りはエディターやレフリーの貴方の論文に対する印象を悪くします。彼らが「一貫したデータも示せな い著者では、その研究も期待できない」と考えるのは当然のことです。 誤りを排除し、彼らに良い印象を与えましょう。 ジャーナルに投稿される論文に多い誤りは以下の 3 つに分類できます。
言語の誤り:可能であれば、英語を母国語とする同僚に貴方の論文を読んでもら い、単数/複数の間違った使用や不適切な単語などの基本的な誤りをチェックしてもらうと良いでしょう。例えば、私は最近、成田の空港施設で大きな掲示板に書かれたこのような文章を見ました。“Please enjoy a refreshing showers.” 皆さんは間違いにお気づきだと思いますが、この誤りは何故か見落とされたのです。では、医療の例です。“Drug Z is a potent bisphosphonates (BPs).” 著者が意味したのはおそらくこうでしょう。“Drug Z is one of the most potent bisphosphonates (BPs).” それから、‘Word’のスペルチェックは信用しないで下さい。‘Word’は不適切に用いられた単語を拾い上げることはできません。以下に、実際の論文からの例を幾つかお示しします(ページ下部にある回答欄に正解を記入してみて下さい)。 medical stuff…………………………… phenol types…………………………………….. plane X‐ray……………………………… fracture heeling………………………………… データの誤り:目立つものから始めましょう。貴方の患者が右の腎臓癌の場合、報告の途中でそれが左に移動していないか確認しましょう。また、驚くほど多くの 症例報告で、患者が性転換手術もなしに彼から彼女になり、また彼に戻っています。さらに、抄録、結果、図表を通して各試験グループの被験者数が一致していること を確認する必要があります。重要な結果や P 値も同様です。論文に複数のバージョンがあり、数値の一部が更新されていない場合にも誤りが起きやすいので注意して下さい。結果は貴方の論文の核心ですから、正確に報告しましょう。 ガイドライン:ジャーナルには独自のガイドラインがありますが、著者が最も間違いやすい点は以下の通りです。 ・抄録‐ 制限数の無視、間違った形式(例:体系化されていない)、禁止されている場合に略語を使用 ・キーワード‐そのジャーナルで禁じられている用語の使用 ・本文‐語数制限の無視、略語に関する規則の無視 ・参考文献‐文献数制限の無視、本文中の引用間違い、参考文献リストの形式間違い ・表‐表の数や大きさの制限無視、間違った形式の使用(特に、一般に禁じられている縦線や長い横線) ・図‐制限数の無視、画質不良、表記間違い(特に写真の尺度や倍率、複合図の一部の表記)、凡例の語数制限の無視 もし少なくともこれらの点を十分に確認すれば、貴方はガイドラインに関する最も多い間違いを回避できるでしょう。 (回答:medical staff, phenotypes, plain X‐ray, and fracture healing) |
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筆者
Dr.McQuire |