目標のジャーナルを引用する
何故そうするのでしょうか。多くの著者にとっては、実はこれが最も有用なアドバイスかもしれません。目標のジャーナルに掲載された論文を引用することは、重要なインパクトファクターという理由から、アクセプトされるために役に立ちます。 ご存じの通り、このファクターはジャーナルを順位付ける方法の1つです。では、それが具体的にどのようなものかご存じですか。インパクトファクターはトムソン・ロイター社により、そのウェブ・オブ・サイエンスのデータベースを用いて評価され、あるジャーナルの論文が 1 年間に引用された回数/2 年間にそのジャーナルに掲載された論文数。したがって、あるジャーナルの 2013 年のインパクトファクターは、2011 年+ 2012 年の掲載論文が 2103 年に引用された回数/ 2011 年+ 2012 年に掲載された論文の総数として計算されます。 「だから?」と思われるかもしれませんが、私は多くのジャーナルのエディター達は全く違う見方をしていると断言できます。毎年発行される何千ものジャーナルのほとんどはインパクトファクターが低く、エディターはこれを上げようと常に奮闘しています。実は、ジャーナルにはインパクトファクターが 1 未満の大きなグループとインパクトファクターが 1~3 の大きなグループがあります。これらのエディターの中には、投稿された論文を審査する際に少なくとも 2 つ以上の論文を引用するよう具体的に要求する人もいます。 これは、貴方が目標とするジャーナルから最近の論文を引用した場合(計算に入れられるためには過去 2 年以内の論文である必要があります)、貴方がそのインパクトファクターを上げる手助けをすることを意味しており、多くのジャーナルのエディターはそれを評価するでしょう。インパクトファクターが4~5までのジャーナル(ほとんどのジャーナル)では、2 つの論文が同程度の内容をもつとしたら、引用することにより貴方はそれをしない他の著者に対して優位に立つことができます。引用したことをカバーレターで伝えると良いでしょう。 例えば、「私達の論文を掲載するのに最も相応しいのは貴誌であると考えております。何故なら貴誌は既に同じ研究分野の論文を複数掲載されているからです。これらの論文は私達の論文でも引用しております(Durham et al. JACC 2012;35:721‐6, Redding et al. JACC 2012; 36:124‐9, Sturgis & Frump JACC 2013; 37:560‐5)。」 エディターは貴方がそのジャーナルを引用した事実を評価するでしょう。そしてこれはごく簡単にできます。 |
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筆者
Dr.McQuire |