プレミアリーグが大興奮のフィナーレに近づいた今、サッカークラブの愛称を見てみましょう。ちなみに、愛称の最初には必ず「the」が付くことを覚えておいてください(例:The Gunnersガナーズ)。
1. 愛称には、クラブのユニフォーム(strip)(米国ではuniform)の色から来たものがあります。 レッズ(Reds):リバプールやノッティンガム・フォレストなど、いくつか同じ愛称のクラブがあります。 ブルーズ(Blues):チェルシー、エヴァートン、バーミンガム・シティなど多くのクラブの愛称として使われています。 レッドデビルズ(Red Devils):マンチェスター・ユナイデッドの愛称です。 スカイブルーズ(Sky Blues):マンチェスター・シティやコヴェントリー・シティの愛称です。 リリーホワイツ(Lilywhites):トッテナム・ホットスパー、フラム、プレストン・ノースエンドの愛称として使われています。 ホワイツ(Whites):リーズ・ユナイテッドの愛称です。 クラレッツ(Clarets):バーンリーの愛称です。 タンジェリンズ(Tangerines):ブラックプールの愛称です。 マグパイズ(Magpies カササギ):ユニフォームが白黒のニューカッスル・ユナイテッドの愛称です。同じ理由で、ノッツ・カウンティとメイデンヘッド・ユナイテッドの愛称としても使われています。 バジャーズ(Badgers アナグマ):白黒のユニフォームとマスコット「アナグマのフィル」に由来したフラムの愛称です。 タイガース(Tigers):オレンジと黒のユニフォームに由来したハル・シティの愛称です。 2. 愛称には、以下のように地元の産業や結成当時の選手たちの職業に由来しているものもあります。 ガナーズ(Gunners):アーセナルの愛称です。クラブの創設者が軍の兵器工場で働いていたことから来ています。クラブのバッジに描かれた大砲は有名です。 ハマーズ(Hammers):ウェストハム・ユナイテッドの短縮形と思われがちですが、クラブバッジに描かれている2本の金属加工ハンマーは、このクラブが元々はテムズ鉄鋼造船所の工場チームであったことに由来しています。 ポッターズ(Potters):ストーク・シティの愛称です。ストークは英国の陶磁器産業の中心であり、近傍にはウェッジウッドなどの会社があります。 ブレイズ(Blades):シェフィールド・ユナイテッドの愛称です。ホームタウンが鉄鋼と刃物工業に関係していることに由来しています。 ペンショナーズ(Pensioners):1952年までは、チェルシーの公式愛称でした。「チェルシーの年金生活者たち」が、近くにある英国陸軍の元軍人のための老人ホーム兼介護施設「ロイヤルチェルシー病院」で暮らしているからです。 3. クラブ名の短縮形に由来した愛称もあります。 スパーズ(Spurs):トッテナム・ホットスパーの短縮形です。 ウルブズ(Wolves):ウォルバーパンプトン・ワンダラーズの短縮形です。 ヴィラ(Villa):アストン・ヴィラの短縮形です。 QPR:クイーンズパーク・レンジャーズの短縮形です。 プール(Pool):リバプールやブラックプールで使われています。 4. もっと解りにくい由来を持つ愛称もあります。 セインツ(Saints):サウサンプトンの愛称で、「セント・メリーズ教会青年会」が結成当時の名前であることによります。 バギーズ(Baggies):ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンの愛称で、かつてぶかぶかのバギーショーツを穿いてサッカーをしていたことに由来すると言われています。 カナリーズ(Canaries):ノリッジ・シティの愛称で、ノリッジのあるノーフォーク州で、カナリアの繁殖が盛んであることから来ています。現在、カナリアはクラブのバッジにも描かれています。 トフィーズ(Toffees)またはトフィーメン(Toffeemen):エヴァートンの愛称で、青と白のドレスを着た女性が試合前に観客に向かってトフィーを撒いていた時代に由来しています。 ブラックキャッツ(Black Cats):サンダーランドの愛称で、クラブのホームスタジアム近くにあったブラックキャット砲台に由来しています。 イーグルス(Eagles):クリスタル・パレスの愛称で、ポルトガルのクラブであるベンフィカから来ています(理由は分かりません。) 5. そして最後に…… インヴィンシブルズ(Invincibles):2002年~2003年と2003年~2004年のシーズン中に、リーグ戦で49連勝を挙げた頃のアーセナルの愛称です。 これでクラブの愛称が分かりましたね。ここに挙げた以外にも、もっと沢山あります。これといった愛称がないクラブもあれば、複数の愛称を持つクラブもあります。今回の中に、みなさんの好きなクラブの愛称は入っていましたか。 コメントの受け付けは終了しました。
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7月 2022
筆者Jeff |