今年の7月下旬から8月にかけて26種類39種目のスポーツを競い合う夏のオリンピックに参加するアスリートが世界中からロンドンに押し寄せてくるはずです。パラリンピックは20種類21種目で競われます。
もうチケットを購入したり渡航や宿泊の予約を済ませた人もいるのではないでしょうか。そうでない人も今ならまだ間に合います。次回のチケット販売は5月早々に予定されています。まだサッカーの入場券150万席分、サッカー以外のスポーツのチケットも100万席分用意されています。シンクロナイズド・スイミングが唯一完売となっています。とは言ってもまだチケット購入の手立てはあります。費用は高額になりますが「ホスピタリティ・パッケージ」と呼ばれ交通券と宿泊がセットになったチケットがシンクロだけでなく他の競技用にも販売されています。反対に無料で観戦できる競技も、マラソンをはじめとしていくつかあります。 自宅で観戦するか、それとも現地に向かう熱血派か。ともあれ今年のオリンピックについて簡単にご説明しましょう。 まず開催地です。ほとんどの競技がロンドンにあるオリンピック・ゾーン、リバー・ゾーン、そしてセントラル・ゾーンと呼ばれる 3つの拠点で開催されます。これらの拠点で開催されないサッカーやセーリング、カヌーなどの競技はブリテン島のあちらこちらで開催される予定です。 オリンピック・ゾーンはロンドン東のストラットフォードに位置し、オリンピック・スタジアムやオリンピック村、マリンスポーツ場であるアクアティック・センター、自転車競技場、ホッケー場などを抱えます。 リバー・ゾーンはテムズ川を東に下った テムズ・ゲートウェイ地域にあり、ボクシング、馬術、体操などが行われます。 セントラル・ゾーンはロンドンの中央および西側の地域でハイドパークやリージェントパーク、ウィンブルドン、ウェンブリースタジアムなど数々の有名な施設を有し、トライアスロンやサイクリング、テニス、サッカーなどの競技が開催されます。 ロンドン周辺の交通網には特別な開発が行われ、普段と異なる混雑ぶりにも対応できるよう整備されました。交通手段としては昔から人気の高いダブルデッカー、ロンドン・タクシー、そしてチューブの愛称で知られる地下鉄道に加え、ロンドン都心部から東部を走る鉄道Docklands Light Railwayがグレードアップ されたほか、新しくジャベリンと呼ばれる高速鉄道が開通しました。この車両は日立製です。ジャベリン以外でも4,000以上の列車が追加で運行される予定で、結ばれる運行地域もまだまだ拡大されています。 セキュリティ面も徹底した配慮がなされていますので、安心できるはずです。警察官1万人が配備されるほか、海軍と空軍を含む武装部隊13,500人も導入されることになっています。テムズ川には海軍の船舶が何艘も航行する予定です。この中には油濁回収高速ボート(fast response boat)も含まれます。それだけではありません。ユーロファイターと呼ばれる航空機、海軍のヘリコプター、そして地対空ミサイルも配備される予定です。 今年のオリンピックの裏側を少しお話ししてきましたが、自宅で観戦する人たちに耳よりな情報として、オリンピック放送はテレビだけではなく今年初めてYou tubeから世界に向けてダイジェストが配信されます。 コメントの受け付けは終了しました。
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7月 2022
筆者Jeff |