今回は英語の文章の書き方や翻訳に関するヒントの続編です。
まず、英語の書式、スタイル、レイアウトを見てみましょう。日本語の文章ではよく鍵かっこ(<>)を見出しに使用します。これは英語では決して使いません。昔ながらの方法では、見出しにアンダーラインをつけていました。手書きの文章の場合は今でも使用されます。しかしワープロソフトが普及した現在、見出しは太字で表記されるようになりました。太字にした上で少し大きなフォントを使用することも見られます。 日本語でのナンバリングは① ② ③のように○付きであることが一般的です。英語では、専門的文書でたまに見かけることもありますが、それでも本文中では決して使われません。英語のナンバリングは‘1. 2. 3.’のように表記しましょう。 ナンバリングがパラグラフ中で1.からさらに細分化される場合は、1.1、1.1.1のように表します。1-1や1-1-1は使用しないようにしましょう。 別のよくあるミスとしてスラッシュ (/) の使用があります。‘and/or’ のように時折スラッシュが使用されることもありますが、一般的には‘and’ とスペルアウトするのが最善と言えます。 ではここからは動詞について見ていきましょう。英語で動詞は名詞よりも重要です。したがって、選択肢があったら名詞ではなく動詞に重点を置きましょう。 次に、英語では‘has’で表現するのが普通なところを、日本人は‘is’ を使いがちです。‘is good in sensitivity’ や‘is excellent in reliability’ではなく、ナチュラルな英語では‘has good sensitivity’、‘has excellent reliability’となります。 同様に、‘is provided with’、‘is equipped with’、‘is fitted with’といった表現も控えたいものです。このような表現が悪いというわけではありませんが、‘has’で表現すれば大方もっとよくなる、ということを覚えておくとよいでしょう。 具体的には、‘the car is equipped with four-wheel drive’よりも ‘the car has four-wheel drive’ です。 何かが足りないことを表現する場合も注意してください。‘the box is without handles’ではなく、‘the box does not have handles’がナチュラルな英語です。 ‘in case where’という文章や翻訳も散見されます。‘in case where the train is late’や ‘in case where the timer beeps’などなど。必ずしも誤りであるとは言えませんが(それでも‘in cases where’としていただきたいところです)、普通の英語表現では‘when’ や ‘if’を用います。‘if the train is late’、‘when the timer beeps’のように表現しましょう。 最後に、英語表現は国際的見地に立ってしましょう。昨今もっぱらアメリカ英語のバリエーションが普及しています。例えば‘gage’ を ‘gauge’とスペルアウトしたり、‘one to ten’ ではなく‘one through ten’となったりです。バリエーションがある場合は、アメリカと国際社会との両方で受け入れられている表現を使うようにしましょう。この場合は‘gauge’と‘one to ten’が国際的に許容されています。 では今回はこのへんで。今回のヒントを忘れないようにして、いつも良い英語の読み物を読むよう心がけてください。スタイルや表現について新しく気が付く点も出てくるのではないでしょうか。是非メモを取って一層ナチュラルな英語表現を目指しましょう。 コメントの受け付けは終了しました。
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7月 2022
筆者Jeff |