英語でエッセーを書く場合と日本語で書く場合は同じではありません。日本語で実際に書いたり頭の中で考えたりして、それをあとで英語に翻訳するというわけにはいきません。これではよいエッセーは書けません。よいエッセーは、英語で考えながらアウトラインを決めて書く必要があります。 英語でエッセーを書くには、「書く前に構想を練る(Pre-writing)」「実際に書く(Writing)」「書いた後の見直し(Post-writing)」の3つのステップがあります。 書く前に構想を練る(Pre-writing) エッセーについて書く前に考えることは、書くという作業において不可欠な工程です。日本語では「筆に従う(随筆)」と言う古い伝統があって、書き手は浮かんだ考えをそのまま書いていくと、いいエッセーが書ける場合があります。これは日本語にふさわしい書き方です。ただし、英語ではまずうまく行きません。英語でのよい表現方法と日本語でのよい表現方法は同じではありません。英語のエッセーの場合、入念にアウトラインを作成する必要があります。 実際に書く(Writing) エッセーは「序論(Introduction)」「本論(Body)」「結論(Conclusion)」で構成されます。エッセーはそれぞれトピックに関するパラグラフで構成され、トピックは論理的な順番に並べる必要があります。文と文のつながりはスムーズにします。 書いた後の見直し(Post-writing) いろいろな意味で、書く上でもっとも重要な部分であり、逆にもっとも軽視されている部分でもあります。多くの人に自分が書いたものをきちんとチェックしてほしいですね。チェックでは、文法の間違いやスペルミスがないかを確認します。ほとんどの人はスペルチェッカーを持っていると思います。スペルチェッカーはとても便利ですが意味の確認はしてくれません。そのため「hare」と「hair」や「forth」と「fourth」など、音が同じでスペルが異なる場合はエラーとして検出してくれません。また書く際は、批判的な目を持つよう常に心がけてください。どうしたらエッセーの質が上がるかを考えましょう。最近のパソコンやワープロでは、単語やフレーズ、文章の挿入が簡単にできます。パラグラフをそっくり別の場所に移すことも可能です。 では、アウトラインの作成について詳しく見ていきましょう。まず紙を1枚用意して、書きたいテーマを思い浮かべたら頭に浮かんだ考えを書き留めていきます。単語やフレーズで書いていきましょう。文法的に正しい必要はありません。ただし、英語で書いてください。批判的にはならず、思いついたままをそのまま書いていきます。良し悪しは後ほど判断します。これはブレインストーミングと呼ばれている方法です。 アイデアがたくさん出たら、次は整理してトピックにまとめ、アウトラインを作成します。描写的なエッセーを書く場合、たとえば東京や有名な作家について書くのであれば、考えをつめていくとおのずとトピックが浮かんできます。東京であれば、歴史や地理、有名な建物、料理などが思い浮かぶはずです。作家であれば、幼少期、感化された物や人物、処女作、有名作品、影響力などがあるでしょう。 学問的や議論的なエッセーを書く場合、たとえば何かの賛否について論じる場合は、エッセーを2つのパート、「賛成意見」と「反対意見」に分けて書きます。できるだけ公平に反対意見も述べるようにしましょう。反対の立場を支持する考えを探します。 トピックを先に考えて、アイデアを後回しにしないようにしましょう。トピックは頭の後ろにおいて、まずはブレインストーミングをしましょう。書き留めたときはそれほど印象のなかったアイデアが、あとでとても興味をそそる場合もあります。 エッセーの構成を考えるときは慎重に選んでいきます。思いついたアイデアをすべて使う必要はありません。トピックを展開させていくと、新しいアイデアが浮かぶこともあります。 これらすべてを「トピック」として書き、その下にアイデアを書いていきます。さらに「Introduction」と「Conclusion」の単語も記入して、開始と終わりをエッセーに含めるのも忘れないようにしてください。 アウトラインは次のようなものになります。 エッセーのアウトラインは時間をかけて作成しましょう。アウトラインがしっかりしていれば、ヘタなエッセーを書く方が難しいはずです。
次回は、実際にエッセーを「書くこと(Writing)」と「書いた後の見直し(Post-writing)」についてみていきましょう。 コメントの受け付けは終了しました。
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7月 2022
筆者Jeff |