英国を訪れたら、ぜひ有名作家の目を通して英国を見てみて下さい。フィクションに登場する実在の場所を見ることで、作品がより生き生きとし、あなたの想像力が掻き立てられることでしょう。
チャールズ・ディケンズとロンドンから始めましょう。「イーストエンド」のスラム街など、ディケンズ作品に登場する場所の多くはもう存在していません。しかし、ディケンズの父親が12歳の少年を1人残して債務のために収監されていたマーシャルシー監獄の跡地など、まだ多くの場所を見ることができます。他には、ストランド通りやテンプル地区の裁判所、フリート街などがあります。ディケンズのロンドンを巡るガイド付きウォーキングツアーがいくつか開催されていますし、自分で散策したい場合は、ディケンズのロンドンに関するガイドブックを買ってもよいでしょう。 ロンドンを離れる前に、あの有名な探偵シャーロック・ホームズが住んでいたベイカー・ストリートをチェックすることをお忘れなく。また、映画『ハリー・ポッター』シリーズのロケ地を巡るツアーに参加してもよいでしょう。ロンドンは有名な作家や文学作品にゆかりのある場所であふれており、少し調べれば、お気に入りの作品に登場する場所を訪れることができます。 シェイクスピアは成人してからの人生の大半をロンドンで過ごしたので、彼にゆかりのある場所や教会もいくつか訪れることができます。しかし、ロンドンの外に出てみたい場合は、ぜひ彼の故郷を訪れてみて下さい。ストラトフォード・アポン・エイヴォンという美しい静かな小さな町です。シェイクスピアはこの町で生まれ、亡くなり、埋葬されています。彼の妻の家「アン・ハサウェイのコテージ」などの見どころもあります。 ブロンテ姉妹の作品のファンであれば、さらに北へ移動し、ヨークシャーのキースリー近郊の小さな村ハワースを訪ねて下さい。ブロンテ姉妹が育った家であるパーソネージ博物館を訪れることができ、『嵐が丘』の荒野 (ムーア) を散歩することができます。 旅の行程にスコットランドのエディンバラが含まれているならば、ぜひ『リーバス警部』シリーズの世界を探索してください。このイアン・ランキンによる現代探偵シリーズは、近代のエディンバラの記述が豊富で、本に出てくる場所を示す特別なGoogleマップもあります。リーバス警部の行きつけの「オックスフォード・バー」で1杯お酒を飲むこともできます。 20世紀最高の作家の1人、いえ、恐らく20世紀最高の作家はジェイムズ・ジョイスでしょう。『ユリシーズ』の主人公レオポルド・ブルームの足跡を辿るダブリン散策が大人気です。この本が1904年6月16日の出来事を描いていることに由来して「ブルームの日」と呼ばれている6月16日にダブリンを訪れると、ジェイムズの生涯と作品を祝福する様々な文化的活動を目の当たりにすることができるでしょう。 ビアトリクス・ポターの作品に描かれる「湖水地方」やトーマス・ハーディの作品に描かれる「西部地方」(ウェセックス) など、有名作家にゆかりのある場所は他にもたくさんあります。少し本を読めば、それらを探し出すことができます。ぜひ探索を楽しんでください! コメントの受け付けは終了しました。
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7月 2022
筆者Jeff |