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第1回:冠詞について

英語を母国語としない人にとって, 冠詞は英語の中で最も難しいのではないでしょうか. 母国語に冠詞がないため, 使い方に常に自信を持つことができないのでしょう. レベルの非常に高い人でさえ, 英語のネイティブでなければ, 冠詞には時々苦労させられるものです. 冠詞を学ぶには, 練習と復習を繰り返し行うしかありません.

第1~3回では, ハイフンの使い方を説明します. 多くは用法の○×が判別出来るように説明しています. 例外は挙げればきりがないので, 最低限ピックアップします.

不定冠詞:a, an
不定冠詞は, 「ひとつ」であることを示しますが, 対象は決まっていません. 例えば,
Please give me an orange.
とある場合, そこにはオレンジが並んでいて, オレンジの種類は問われていません. どのオレンジであるかは特定されていないのです.

私たちは, 特定したくない場合, 不定冠詞を使います. 例えば,
I looked out of my window and saw a man and a car.
とあれば, 対象(男性や車)は複数見えているが, このふたつ(一人の男性と一台の車)のみについて言及したいということになります. このふたつが, 「I(私)」の見ているものです.

また, 一般的に, 対象物が最初に述べられるときにも不定冠詞を用います.
A car usually has an engine at the front.
以降は定冠詞を使用します.
However, in some cars, the engine is at the rear, or even in the middle.

定冠詞:the
定冠詞も「ひとつの」という意味を示すことはできますが, 対象物が定められます.
Please give me the orange.
の場合, オレンジがひとつだけあるか, もしくは自分が指しているオレンジ, または見つめているオレンジが欲しいということを意味しています.

私たちは, 特定したいものがある場合, 定冠詞を使います. 例えば,
I looked out of my window and saw the man.
の場合, 聞き手や読み手はこの男性が誰であるかを認識しています.

一旦, 話し手と聞き手, または書き手と読み手との間に, 対象に関する共通の認識が生まれると, 定冠詞を使って, 特定のものをさしていることを示します.
I saw a ship. The ship was white.

また, 聞き手や読み手が理解できるだろうと考えてtheを対象に用います.
I saw a ship. The ship was white but the funnel was bright blue.
この例文では, 船に煙突があることを読み手が理解しているものと考えています.

練習
ネイティブスピーカーの場合, どの冠詞を用いるか時間をかけて考えることはありません. 無意識に行っています. 皆さんも無意識にできるようになります. ただし, それにはたくさんの練習を積む必要があるでしょう.

文法的に正しい文章を, 冠詞をつけて復唱しましょう(声を出して).
例文:
Pass me an apple. I don't want the red one.
The air is clean here isn't it?
A sense of confidence is the key to learning English.
In summer I always wear a hat.

これらを何度も繰り返しましょう. 飽きたら, 新しい例文を見つけてください.

これらは冠詞の一般的な使用法の一例です. ただし, 冠詞の使い方は非常に複雑です. その気になれば, 他にもさらに多くの冠詞に関する例文を挙げることができるほどです.