

こんにちは. David McQuireです.
今回はResultsのセクションの最終回として, 非臨床試験の場合を例にお話しし
ししましょう.
実験動物を使った非臨床試験も, 基本的には前回述べた臨床試験と同じです. 試験開始時にすべての群が同等で, 例えば検討したインターベンションに対して各群が同様の (または違った) 反応を示したことを提示し, 最後にデータの全体的な傾向をまとめます.
非臨床の場合の注意点について例を挙げてお話します. 例では, ラット細胞系を使ってN型Caチャンネルに対するdrug Xの作用を検討します. まず実験として, ラットのクロム親和性細胞系であるPC-12を神経成長因子なしに培養する一方, ニューロンとして分化させるため神経成長因子の存在下で培養します (未分化細胞 vs. 分化細胞).
After culture with nerve growth factor (110 mg/mL) for 12 days, PC-12 cells showed neurite outgrowth as evidence of differentiation, while cells cultured without nerve growth factor were small and round.
ここで重要なのは, 異なる培養条件で明確に異なる2つの細胞系が得られたことを明示することです.
次に, L型Caチャンネルだけを持つ細胞 (未分化細胞) と, L型・N型の両方を持つ細胞 (分化細胞) に対するdrug Xの作用をdrug Yと比較します.
K+ -stimulated dopamine release from undifferentiated PC-12 cells was abolished by incubation with drug Y, while it only decreased 30% when differentiated cells were cultured with drug Y. In contrast, an N-type channel blocker had no effect on dopamine release from undifferentiated PC-12 cells, but reduced it by 50% when added to differentiated cells.
ここでは, 2つの細胞系がdrug Xとdrug Yの比較に適切な材料であったことを示すことが重要です. 例の通り, L型Caチャンネルだけを持つ細胞 (未分化細胞) であれば, K+で誘発したドパミン遊離はdrug Yで完全消失するはず. 一方, L型・N型の両方を持つ細胞 (分化細胞) であれば, 完全消失はみられない. 逆に, N型Caチャンネルに対する特異的ブロッカーは, L型Caチャンネルだけを持つ細胞からのドパミン遊離には影響しない. つまり例では, 検討した細胞がL-/N-型Caブロッカー (drug X) とL型Caブロッカー (drug Y) の比較に有効なモデルであったことを述べているのです.
このように, 非臨床試験の場合, その検討に適した特徴を持つ細胞 (系) を用いたことを提示する必要があります.
次回からは, Discussionのセクションを書く際のヒントをお話していきます. それでは.