
第6回 後から訳す?-関係代名詞
皆さんに謝らなければならないことがあります。予告では今回の「後から訳す?-関係代名詞」は前回(第5回)で、前回の「無生物主語」が今回となっていました。申し訳ございません。
と言うことで、気を取り直して今回の「後から訳す?-関係代名詞」について考えてみましょう。これは第4回の「前から訳す?-不定詞」とペアでご覧いただけると良いかと思います。
ではまず、関係代名詞(relative pronoun)について復習してみましょう。関係代名詞と言えばwhichとthatですよね。でも何故whichとthatなのでしょうね。次の日本文を見てみましょう。
私はパスタの美味しいレストランを知っています。
この文を分解しますと「私はあるレストランを知っています。【それはどこかというとあの】パスタの美味しい店です。」となります。下線部の部分を英語にすると、どこか⇒どの店か⇒which、あの⇒あそこの⇒thatなんですねぇ。解ってきましたか。
そこでこの文の英訳は、 I know a restaurant that (which) serves delicious pasta. となるんです。これが関係代名詞の基本でしたね。ここでthatは実際に目に見える「あそこ」だけではなくて、話し手の心に浮かんだ「あの店/あのこと/あの人」も意味しています。そして、この英文は2つに分解することができます。
I know a restaurant. The restaurant (=that / which) serves delicious pasta.
この2つの文が関係代名詞でひとつに連結されたと考えることができます。この様に、関係代名詞とは、ある名詞[a restaurant]を節や文で飾る(説明する)場合に、その名詞とその節との関係を示す代名詞のことです。
この文では、先行詞[a restaurant]は後ろの節では主格(主語)の役割を果たしていると言えます。名前の示す通り関係代名詞は代名詞の仲間ですから、普通の代名詞と同様に主格、所有格、目的格があり、先行詞が後ろの節の中では主格であったり、所有格であったり、目的格であったりするわけです。そして、この様な主格、所有格、目的格の関係代名詞の場合は、関係代名詞の前にカンマ(,)が入りません。これを関係代名詞の「制限用法」と言い、このときの訳し方は例文の様に関係代名詞で導かれる節や文を先に訳します。つまり、関係代名詞の「制限用法」では後から訳すことになります。
これに相対するのが関係代名詞の「非制限用法」で、この場合は関係代名詞の前にカンマ(,)が入ります。非制限用法の英文例は次の様になります。
I like the restaurant, which pasta is delicious.
(あのレストランが好きなんだ、パスタが旨いから。)
パスタが美味しい店は他にも沢山あるでしょうが、私はあのレストラン(the restaurant)が好きで、その理由の一つとして「パスタが旨い」と言うことを言っているのです。この様に、非制限用法での関係代名詞はbecauseやand、butの意味を表していて、先行詞の説明や理由を付けたしています。このときの訳し方は、先行詞の後に関係代名詞で導かれる節や文を訳します。
つまり;
関係代名詞の前にカンマ(,)あり ⇒ 後から訳す
関係代名詞の前にカンマ(,)なし ⇒ 前から訳す
となることを覚えておきましょう。
デハマタ・・・![]()